专利摘要:

公开号:WO1987005461A1
申请号:PCT/JP1987/000115
申请日:1987-02-23
公开日:1987-09-11
发明作者:Kouji Tsumaki;Kenji Miyata;Masatsugu Nishi
申请人:Hitachi, Ltd.;
IPC主号:H05H13-00
专利说明:
[0001] 明 細 簪
[0002] 電子菴積リ ングにおける電子ビーム安定 化法および電子蓄積リ ングシステム 技術分野
[0003] 本発明は、 電子蓄積リ ングで低エネルギーから電子を 加速する際発生する不安定性を抑制する方法とそのシス テムに関するものである。
[0004] 背景技術
[0005] 従来電子ビームを加速して蓄積する蓄積リ ングシステ ムには次の 3通り の方式がある。 第 2 図にこの 3通り の システムを示す。 第 1 のシステムは線型加速器と蓄積リ ングからなるシステムである。 線型加速器で最終エネル ギ一まで加速し、 蓄積リ ングに打込みリ ング内では加速 しないで蓄積だけするものである。 このシステムでは菴 積電流値は大きいが直線加速器が長大にな りすぎる とい う欠点がある。 第 2 のシステムは線型加速器とシンク ロ ト ロ ン及び蓄積リ ングからなるものである。 このシステ ムでは線型加速器で光速まで加速したのちシンク ロ 卜口 ンに打込み、 シンク ロ ト ロ ンで最終エネルギーまで加速 し蓄積リ ングに打込み電子を菴積するものである。 この システムも全体が巨大化, 複雑化する。 第 3 のシステム は、 線型加速器又はシンク ロ ト ロ ンによ り数百 M e Vま で加速したのち蓄積リ ング内でも加速するものである。 このシステムも数百 M e Vまで線型加速器のシン ク ロ 卜 ロ ンで加速するため、 前述の 2 システムに較べ小型にな るがまだシステム全体は巨大なものとなる。
[0006] システム全体を小型化するためには、 第 3 のシステム で、 前段加速器の加速エネルギーを電子が光速になるェ ネルギ一の l O M e V程度まで下げ、 蓄積リ ング内で最 終エネルギーまで加速できるよう にすれば良い。 又蓄積 リ ングの偏向マグネッ ト を超伝導化すればシステムはさ らに小型化される。 しかしながら この場合加速途中で電 子が次々に失なわれ最終的に蓄積される電子数は、 わず かになつて しまう こと が予想される。
[0007] たとえば電子を 1 5 M e V程度の低エネルギーから数 百 M e Vまで加速する場合、 1 5 M e Vの初期電流値が 1 A近く あっても加速してゆく段階で電子ビームは次々 に失なわれてゆき、 最終エネルギーまで残る電気は数十 πι Α程度になって しまう。 電子ビームが失なおれる原因 は諸々考えられており、 明確になっている部分と いまだ 原因が明らかでない部分がある。 電子ビームが失なわれ る原因の 1つと して電子ビームと高周波空胴などとの相 互作用による電子ビーム不安定化現象が考えられる。. こ の不安定化現象は電子エネルギーが低いほど著る しい。 したがって蓄積電流値を上げるためにはなんらかの方法 によ り不安定性が発生しないよ う に してやる こ と が必要 条件と なる。
[0008] 以上のよ う な理由によ り 蓄積 リ ングで低エネルギーか ら加速した例はない。 し かし最も近い例と してシン ク ロ 卜 ロ ンがある。
[0009] シン ク ロ ト ロ ンでは、 不安定性が発生 しやすい低エネ ルギー領域を、 数 m s ec の短時間で加速し通過してでき る かぎ り ビームの損失を防いでいる。 と こ ろが電子ビー ム を曲げる偏向マグネッ 卜 に超電導マグネッ ト を用いる と加速の立上げ時間が 1 0秒程度必要となる。 そのため 超電導マグネッ 卜 を用いた蓄積リ ン グでは短時間で低ェ ネルギ一の不安定性が発生 しやすい領域を通過する こ と ができない。
[0010] シン ク ロ ト ロ ン加速する場合でな く 、 高エネルギーで の蓄積状態で不安定性の発生する し きい電流値を上げる 方法の一つに 8極マグネッ ト によ り ラ ンダウダン ピング を起こさせる方法がある。 し かし 8極マグネッ トは、 共 鳴の幅を広げるだけでな く 、 も とも と非線形な磁場を作 るためそれに伴な ぅ 諳々 の問題が避けて通れない。 特に 電子ビームのダイナ ミ ック アパーチャがせばま り 、 低ェ ネルギ一から加速する場合、 電子損失が大き く なる こ と が予想でき る 。
[0011] 又、 ビームの不安定が発生 した ら検出器で不安定が発 生 したこ と を検出 して フィー ドバッ ク制御によ り不安定 性を抑制させる方法がある (加速器科学, P 1 5 7 〜 P 1 5 7 ( 1984 ) ) 。 しかし この場合蓄稜リ ングが小型 になる と ビームの周回時間が短く な リ速いフィー ドバッ ク系が必要になる という問題がある。 又フィー ドバック 系を設置するこ と によ リ蓄積リ ングが複雑になる という 欠点もある。
[0012] したがつ-て数百 πι Α程度の大電流を加速させるために は低エネルギーでの電子ビームの不安定化の しきい電流 を何らかの方法によ り上げてやることが課題の 1 つにな る。
[0013] 発明の開示
[0014] 本発明の 目的は蓄積リ ングで電子ビームを低エネルギ 一から加速する際発生する不安定性の しきい電流値を上 げる方法とシステムを提供し、 低エネルギーからの加速 でも大鼋流を保持できるよう にする こ と によ り、 小型で 単鈍な蓄積リ ングシステムを可能にする こ とである。
[0015] 数 1 O M e Vの低エネルギーで蓄積リ ングに電子を入 射し、 数百 M e Vの髙エネルギーまで電子を加速する場 合、 電子を偏向させる偏向マグネッ トの磁場強度を強め てゆき、 磁場強度に従がつてエネルギーは上昇してゆく この とき収束マグネッ 卜の磁場強度も偏向マグネッ 卜の 磁場強度との比を一定に保ちながら上昇させてゆく 。 従 来は第 3 図に示すよう に収束マグネッ 卜の強度は偏向マ グネッ 卜 と同じパターンで上昇させている。
[0016] 本発明では、 第 1 図に示すよ う に収束マグネッ トの強 度を時間と ともに小刻みに、 例えば正弦波状に変化させ ながら強度を上げてゆく と こ ろに特徵がある。 正弦波の 振幅は、 収束マグネッ トの強さ との比がほぼ一定になる よ う に低エネルギーほど小さ く 、 高エネルギーになるに 従がつて大き く してゆく 。 正弦波的に変化する成分は収 束マクネッ 卜に重畳させないで独立に設置しても良い。
[0017] このよ う に収束マグネッ トの強度を偏向マグネッ 卜の 磁場強度の上昇パターン と変え、 正弦波的に変化させる こと によ り、 電子のベータ ト ロ ン振動数を、 電子が収束 マグネッ ト を通過するごと に変化させる こ と ができる。 したがってある時刻に不安定性が発生し始めても、 電子 が次に周回して く る と きにはベータ ト ロ ン振動数がわず かに変化しているため不安定性が成長する度合よ り減衰 する度合が大き く な り電子ビームの不安定性をおさえる ことができる。
[0018] 図面の簡単な説明
[0019] 第 1 図は本安定化法を用いたと きの加速立上げ時間と 偏向マグネッ ト磁場強度の関係および加速立上げ時間と 収束マグネッ 卜の強さの関係を示した図である。
[0020] 第 2 図はシステムの構成例を示した図である。
[0021] 第 3 図は従来の場合の加速立上げ時間と偏向マグネッ ト磁場強度の関係および加速立上げ時間と収束マグネッ 卜の強さの閨係を示した図である。
[0022] 第 4図は蓄積リ ングと線型加速器の構成図である。 第 5 図はエネルギーと放射減衰時間の関係を示した図 である。
[0023] 第 6 図は収束マグネッ 卜の電源系を模式的に示した図 である。
[0024] 第 7 図は本安定化法を用いたときの加速立上げ時間と 収束マグネッ 卜の磁場強度の関係を示した図である。
[0025] 第 8 図はビームが不安定になった場合のパンチの様子 を示す図である。
[0026] 第 9 図は本安定化法を実施した場合の しきい電流値と 電子エネルギーの関係を示した図である。
[0027] 発明を実施するための最良の形態
[0028] 以下、 本発明の実施例を図面を用いて説明する。 本装 置は第 4 図に示すよう に電子を 1 5 M e V程度まで加速 する線型加速器、 1 5 M e V程度まで加速された電子を 数百 M e Vまで加速し、 数百 M e Vのエネルギーで電子 を蓄積する蓄積リ ングよ りなる。
[0029] 蓄積リ ングは第 4 図に示すよ う に電子ビームを偏向さ せる偏向マグネッ ト 1 ( B l, B 2の 2台) , 電子にェ ネルギーを供給する高周波加速空胴 2 ( R F ) , 電子を 収束する収束マグネッ ト 3 ( QK1 , Qoi , QF2 , Q02の 4台) , 線型加速器 4 からの電子を偏向させ蓄積リ ング に導き入れる イ ン フ レ ク タ一 5 ( I H F ) , 鼋子軌導を ゆがめて入射を容易にするパータ べイ タ 一 6 ( P B ) , 電子ビームの位置を補正する ステア リ ングマグネッ ト 7
[0030] ( S X1, S X2の水平方向のステア リ ングマグネ ッ 卜 2台 および S z丄, S z 2の垂直方向のステ ア リ ン グマグネ ッ ト 2台) , 電子ビームの位置を検出する位匱モニタ ー 8
[0031] ( M 1〜M 4 の 4台) , 蓄積電流値を知るための電流モ ニタ 一 9 , 電子ビームの色収差を補正する 6極マ グネッ ト i O ( S MX, S Mの 2台) , 蓄積リ ン グの真空チェ ンバ一を高真空にする真空ポンプ 1 L ( P 1〜 P 6 の 6 台) な どからなる。 蓄積 リ ングの主なパラ メータ を表 1 に示 3 。
[0032] 表 1 主なリングパラメータ
[0033] 項 目 値 丄 T小ノltレ '"^― XL vl G y J 500
[0034] O I J 4
[0035] P (in) 0.42
[0036] TN IN 2
[0037] > III 3.4(2.2)
[0038] :占 1.40
[0039] ¾DY、mTT»— ) -1.23 ベータ卜ロンチューン V x 1.58
[0040] V z 0.53 モ一メンタムコンパクションファクタ一 ap 0.205 周 K し nU 10.09
[0041] m
[0042] T (sec/ rev) 3.37 10"8 リ Uヾ丁ィン Γつ t
[0043] ξ X 一 υ π. /1
[0044] 丄
[0045] CD
[0046] ξ z -0.84 エネルギー敏 Uo (kev rev) 13
[0047] o £
[0048] エネルギー幅 び € = 5.7X10"4
[0049] E
[0050] x (msec) 6.47 て z (msec) 2.40 て€ (msec) 0.91 ェ ッタノス ε to(7C*ffini'mrad) 0.55
[0051] f Γ£
[0052] ノヽ一モニック数 3
[0053] fo
[0054] 100 力 tfii^猶 89.1 同 »9 Φ s (deg) 171
[0055] シンクロ卜ロンチューン V s 4.20X10"3 シンクロ卜ロン f s(KHz) 125 高周波バケツト DE/E 1.2X10一2 ビーム長さ σ€ (mm) 44.6
[0056] て=[ (min) 6.0X1067 電子は直線加速器 4 によ り例えば 1 5 M e Vまで加速 され蓄積リ ングに入射されるものとする。 入射された電 子は偏向マグネッ トによ り定め られた一定の軌道を中心 に振動しながら蓄積リ ング内を回転し続ける。 こ の中心 軌道を閉軌道と呼び、 閉軌道のまお り の振動 '運動をべ一 タ ト ロ ン振動という 。 このと き電子はい く つかの塊にな つて回転している。 1 つ 1 つの塊をノ ンチと言い、 塊り の数をパンチ数という 。 ベ一タ ト ロン振動はさ らに垂直 方向と水平方向に分解できる。 又電子は電子の進行方向 に対しても振動している。 こ の振動をシ ン ク ロ ト ロ ン振 動という 。 電子は蓄積リ ング内を周回 している間に偏向 マグネッ ト内で加速度運動を し、 軌道の接線方向に放射 光を放出する。 加速空胴では放射光を放出して低下した エネルギーを補給する。 このと き進行方向の運動量が補 給され、 列直方向の運動量は補給されない。 そのためべ ータ ト ロ ン振動は減衰し最終的には: ϋネルギーに応じて ある一定のビームサイズとなる。 このベータ ト ロ ン振動 が放射光を放出して滅衰する時間を放射滅衰時間と言い、 ビームに対して摂動が加おつたと き、 ビームが元の状態 までも どる時間となる。 したがって放射滅衰はビーム自 身が持つ安定化作用と言える。 第 5 図に表 1 および第 4 図に示した蓄積リ ングの放射減衰時間を示す。 図からわ かるよう に低エネルギーになるほど减衰時間が長く 、 5 0 O M e Vで 3 X 1 0 -3秒た'つたものが 1 0 O M e V で 0.4秒 、 1 5 M e Vで 1 2 0秒となる。 したがって 低エネルギーではビーム自身の持つダンピング効果がほ とんどないと言って良い。 したがって低エネルギーから 加速する場合、 入射後ただちに加速状態に移り、 偏向マ グネッ トの強度を上げてゆく 。
[0057] 偏向マグネッ トは超電導マグネッ 卜のため最終磁場強 度まで上げるのに数秒の時間を要する。 磁場の立上げる 速度を 0.4 T /秒とする と 4 T となるまでに 1 0秒間 を要する。 この とき収束マグネッ トも第 7図 ( c ) に示 すよ う に偏向マグネッ ト と連動させて磁場強度を上げて ゆく 。 第 6 図は収束マグネッ トの電源系を模式的に示し たものである。 電源系は主電源 2 0 0 と正弦波的電圧を 重畳させるための補助電源 2 1 0 よ り なる。 主電源によ る電圧は第 7 図 ( a ) に示すよ うな立上がり を示す。 補 助電源では第 7図 ( b ) に示すよ うな電圧の変化を示す 従がつて収束マグネッ トの磁場強度は第 7 図 ( c ) に示 すよ う に変化する。
[0058] 以上のよう な方法で蓄積リ ングを低エネルギーから高 エネルギーまで加速し、 所定のエネルギーになったら偏 向マグネッ 卜の強度を 4 Tに保ち収束マグネッ 卜の強度 も一定に保つ。
[0059] 次に電子蓄積リ ングで発生する不安定性について説明 し、 本発明の有効性を定量的に評価する。
[0060] 不安定性の原因の 1つに高周波空胴や真空チェンバー との相互作用が考えられる。 この不安定性には、 電子ビ ームの進行方向に振動する縦型不安定性と、 進行方向と 直角方向に振動する縦型不安定性がある。 このう ち縦型 不安定性は不安定性がある程度成長しても高周波バケツ 卜のゆがみによる ランダウダンピングによ リ不安定が抑 制されビーム損失にはつながり に く い。 従って横型不安 定性に注目する。
[0061] 撗型不安定性も 2種類に分類される。 第 1 はヘッ ドテ ィル不安定性と呼ばれているものでバンチ内の先頭にあ る電子によって引きおこされた電磁場によ りバンチの後 部の電子がふられるものである。 第 2 はカップルドバン チイ ンスタ ピリティ と呼ばれているもので前を走ってい るパンチによって作られた電磁場によ り次のバンチ全体 がふられ、 又このパンチによ り後続のバンチがカを受け、 バンチ列全体が波のよ う に振動するものである。 第 8 図 に模式的に両不安定性が発生したと きのバンチの様子を 示す。
[0062] 第 1 のヘッ ドティル不.安定性は真空チェンバー、 ベロ ーズなどを介して先頭にある電子による電磁場によ リ後 部の電子が力を受けるが、 力はすぐに減衰するため次の パンチには影嫛を与えない。 この不安定性の特徵は、 ベ ータ トロ ン振動数などにほとんど関係せず、 不安定の発 生する振動領域が非常に幅広いのが特墩である。 この不 安定性は色収差を 0又は正にする こ と によ り完全に抑制 できるためあま り問題とならない。 又特に電子ビームの 場合バンチ長が陽子ビームほど長く な く 、 数百 M e Vで は、 数 onの長さ しかないためヘッ ドティル不安定性はこ の点からも問題は少ないと考えられる。
[0063] 第 2のカップルドバンチ不安定性は主に高周波加速空 胴の寄生共振モー ドによる。 当然のこ とながら空胴の Q 値が高いため電子ビームによ て作られた電磁場はなか なか減衰せず、 後続のパンチが次々 に前を走るパンチに よって作られた電磁場の影響を受ける こ とになる。 周長 が短い小型リ ングではパンチ数が 1 でも この現象は発生 する。 この不安定性の特墩はある特定の周波数のと こ ろ で共振が発生する こ とである。 したがって原理的にはべ ータ トロン振動数をずらすこ と によ り共振を避ける こ と ができるはずである。 と ころが実際は共振周波数が無数 にあ り、 又共振の幅も 0ではないため完全に不安定性を 避ける こ とはできない。 したがって以下ではカップルド バンチ不安定性のみを考える。 又この場合振動モードは ダイポール時に変化するダイポールモー ドだけ考えれば 良い。
[0064] このときカップルドバンチ不安定性の成長時間を て 丄 とする と はエネルギーに比例し、 電流に反比例とな る。 比例定数を C i とする と て 丄 は式(1) によって表わ される。
[0065] C i E
[0066] (1)
[0067] I 0
[0068] ただし、 E : 電子エネルギー I 0 : 蓄積電流値 何も しない場合カップルドパンチ不安定性を抑制する のは放射減衰によるダンピング効果のみである。 放射減 衰によ るダン ピング時間を て 2 とする と て 2 は式( 2 ) に よってあ らわされる。
[0069] C 2
[0070] て 2 =—— … (2)
[0071] E 3 ただし C 2 は定数である。 何も しない場合の しきい鼋 流は て i と て 2 がつ り合ったと きの電流値とな リ τ i = て 2 とおく と式(3) となる。
[0072] C 1
[0073] 0 = E (3)
[0074] C 2 式(3) よ り放射減衰のみによる抑制ではしきい電流値 はエネルギーの 4乗に比例するため低エネルギーほど少 しの電流しか保持できないこ と がおかる。 通常の数十 msec の速い立上り速度を持つシンク ロ ト ロ ンでは断熱 減衰効果もあるため限界電流値がさ らに大き く なるが、 本蓄積リ ングの立上げ速度は 1 0秒と長く 断熱減衰効果 は期待できない。
[0075] 本方式によるダンピング時間を て 3 とする と放射減衰 と本方式とによるダンピング時間を て は式(4) となる て 2 て 3
[0076] て 4 = 〜 (4) τ 2 + τ 3
[0077] この場合の しきい電流値は て i = て 4と匱く こ と によ リ 式(5) によってあ らおされる。 即ち C 1 E τ 2 τ 3 て 2 + て 3 即ち
[0078] ( τ 2 + τ 3) C i Ε て 2 て 3
[0079] C i E C i E
[0080] (5) て 2 て 3 こ こで第 1項は放射減衰効果のみによる しきい電流値、 第 2項は本方式による増加分である。 したがって式(5) は次のよ う に書く ことができる。
[0081] I = I 0 + Δ I 0 …(6) したがって本方式による しきい電流の増加率 I / I Q は 式(7) となる。
[0082] I 厶 I 0
[0083] = 1 + " 式(1) を さ ら に く わ し く 書く と式(8) と なる ( 1 + m ) 2 V ω 0 V m ο 2 π R Β ∑ h « ( ω )
[0084] (8) e Β Ζ 1 I ο h «( ω re)
[0085] Μ L
[0086] Β = (9)
[0087] 2 π R で m : 整数でパンチの節の数
[0088] V : 1 周あた り のベータ ト ロ ン搌動数
[0089] (チューン) ω 0 : 前回角周波数
[0090] V : エネルギーと電子質量の比 mo : 電子質量
[0091] R : 蓄積 リ ン グの平均半径 β : 電子速度を光速で割ったもの e : 電子の電荷
[0092] Z 1 : カップ リ ン グイ ン ピーダンス h : 不安定をおこ した ビームのパワースぺ ク 卜ゾレ M : ノ Sンチ数 L : ノ ンチの長さ ω r e : 共鳴を起こす角周波数 通常のシンク ロ ト ロ ン及び蓄積リ ングでは m - 0 のモ ー ド し か観測されていないので m == 0 とする。 又空胴の 寄生共振モー ドの強さ を表わすカツプリ ングィ ン ビーダ ンス Z i は計算で正確にも とめる こ とはむずかしい。 し たがって は色々な蓄積リ ングの空膈イ ン ピーダンス から、 こ こでは 1 M Ω とする。
[0093] 又式(8) をさ らに く わし く書く と式(16)とする。
[0094] 2 E T
[0095] て 2 (10)
[0096] J € U rad こ こで T : 周回時間
[0097] J ε : ダン ピングパーティション数
[0098] U rad : 放射によるエネルギー損失 U rad はエネルギーの 4乗に比例するため τ 2 は Ε— 3 に比例する こ と になる。
[0099] 本方式によるダンピング時間は式( 1【)であ らわされる。 て 3 = … (11)
[0100] 2 π 厶 V f r こ こで h : チューンの移動量 f r : 周回周波数
[0101] こ こで Δ V は式(12)であ らおされる。 -
[0102] こ こで k : 収束マグネッ 卜の正弦波的に変化する成分 : ベータ 卜 ロン関数
[0103] こ こで、 kは次のよう に変化する とする。
[0104] k = k o ( t )sin 2 π ί t … (13) kの平均の変化率は式(13)よ り式(14)となる。
[0105] < k > = - 2 x f k o ( t ) … (14) したがって Δ t 時間の < k >の変化は
[0106] < k〉 Δ t = 2 π f k 0 ( t ) △ t 〜(15) となる。 A t と してパンチが 1周する時間を と る と、 A t = L / Cであるから式(15)は式 (16) となる。
[0107] < k > Δ t = ノ 2 π f k o ( t ) L / C (16) ただし、 L : 蓄積リ ングの周長
[0108] C : 光速
[0109] 式(16)および式(12)よ り
[0110] L f β d s
[0111] Δ = 2 π f ο k ο ( t ) (17)
[0112] C 4 z
[0113] となる。 式(17)を式(11)に代入して
[0114] τ 3 =
[0115] k ο ( t ) L / β d s
[0116] C 3
[0117] (18) f k o ( t ) 即ち本方法によるダンピング時間は正弦波的に変化す る収束力の周波数と正弦波の振動に反比例する こ と にな る。 k 0 の強さは大きいほど良い。 しかし、 蓄積リ ング には、 磁場の誤差を原因とする共鳴線が無数にあ り、 チ ュ一ンがこの共鳴線を横切る と失なわれる。 k。 が大き すぎる とチューンが共鳴線を横切 り電子は失なわれるこ と になる。 チューンの最大シフ ト量を 0 . 0 0 5 以内に 押える とする と k o の大きさは収束マグネッ トの強さの 1 Z 1 0 0程度に保つのが適当である。 この と き k o は 式(19) となる。
[0118] K
[0119] k 0 = 0 . 0 1 X … (19)
[0120] δ Q こ こで Κ : 収束マグネッ トの収束力
[0121] fi Q : 収束マグネッ トの長さ
[0122] 本蓄積リ ングの収束マグネッ 卜の強さは Ki = 1 .2 3 ( m -1) 、 長さは = 0 . 3 m であるから k o は式 (20)となる。
[0123] k 0 = 0 . 0 4 1 (m-2) … (20) 式(5) , 式(7) , 式(8) , 式(10) , 式(11) , 式(18)お よび表 1 に示す蓄積リ ングのパラメータ を用いて本方法 による し きい電流の増加率を図示する と第 9 図となる。
[0124] 本方法では収束マグネッ 卜に正弦波的に変化する電圧 を重畳させたが、 収束マグネッ ト とは別に正弦波的に変 化する成分だけを持つ収束マグネッ ト を新たに設置して も良い。
[0125] 本発明によれば、 放射減衰によるダン ピング効果に加 えて新しいダンピング効果が生ずるため、 蓄積電子の不 安定性が生ずる しきい電流値を大巾に引き上げる こと が できる。 この しきい電流値は電子エネルギーが 5 0 0 M e Vでは数倍上昇する に と どま る が、 1 5 M e Vの低 エネルギーでは数百倍と なる。 そのため低エネルギーか ら加速しても電子は失なわれず大電流の蓄積が可能にな る。 そのため前段加速器が小さ く て済み、 システムが小 型, 単純になる と い う効果がある。
权利要求:
Claims請求の範囲
1 . 電子ビームを偏向させる偏向磁石、 収束させる収束 磁石、 電子を加速する高周波加速空胴、 および真空チ ェンバーからなる電子蓄積リ ングにおいて、 収束マグ ネッ トの鼋源に時間的に変動する電圧成分を重畳させ 収束マグネッ ト強度を変動させる こ と によ り 、 鼋子ビ —ムのべ一タ ト ロン振動数を変化させ、 ビームの不安 定化を抑制するこ と を特徵とする電子ビーム安定化法
2 . 特許請求の範囲第 1項記載の電子ビーム安定化法に おいて、 上記収束マグネッ トの電源に重畳される電圧 が、 正弦波状電圧である こ と を特徴とする電子ビーム 安定化法。
3 . 電子ビームを偏向させる偏向磁石、 収束させる収束 磁石、 電子を加速する高周波加速空胴、 および真空チ ェンバーからなる電子蓄積リ ングにおいて、 収束マグ ネッ トの磁場強度の供給手段は、 偏向マグネッ 卜の磁 場強度との比を一定に保ちながら収束マグネッ トの磁 場強度を上昇させる電源と時間的に電圧成分を変動さ せる電源を含む電源系で構成したこ と を特徵とする鼋 子蓄積リ ングシステム。
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同族专利:
公开号 | 公开日
EP0260324A1|1988-03-23|
US4812774A|1989-03-14|
EP0260324B1|1990-07-11|
EP0260324A4|1988-06-23|
JPH0732079B2|1995-04-10|
JPS62198099A|1987-09-01|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1987-07-01| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1987901648 Country of ref document: EP |
1987-09-11| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): US |
1987-09-11| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): DE GB |
1988-03-23| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1987901648 Country of ref document: EP |
1990-07-11| WWG| Wipo information: grant in national office|Ref document number: 1987901648 Country of ref document: EP |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP3922986A|JPH0732079B2|1986-02-26|1986-02-26|電子ビ−ム安定化法|
JP61/39229||1986-02-26||DE19873763638| DE3763638D1|1986-02-26|1987-02-23|Verfahren zur stabilisierung eines elektronenstrahls in einem elektronenanhaeufungsring und ringsystem zum anhaeufen von elektronen.|
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